漫画1

バイオーグ・トリニティ(完)、SOUL CATCHER(S)(完)、めだかボックス(完)、BEASTARS(13)、満天の星と青い空(2)まで読了。

バイオーグ・トリニティ、とても良かった。何が凄いってやっぱりあの書き込み方。漫画はさっと読んでしまう悪癖がある僕だけど、この作品には何度もページをめくる手を止めさせられた。業界で人気のシステム(ダブル主人公など)を上手に取り入れながら舞城王太郎の色もきっちり出ているところも良かった。

SOUL CATCHER(S)、良かった。途中で週刊少年ジャンプから掲載誌を替えたのでどうなったか気になっていたが、尻すぼみになって終わったりもしてなくて嬉しかった。基本的には吹奏楽部内の各パートリーダーに自分を認めさせる行程が物語の大半を占める作品。変化をしたがらないパートリーダー達に憎まれながらも「変わらなきゃダメだ」と主人公が押し付け通し、結局上手いこといってパートリーダーからの信頼を得るという構造を何回も見たので、僕としては何とも言えない気持ちになった。

めだかボックス、良かった。ジャンプで追ってたし、単行本でも一回は通し読み終わってるとは思うがまた読んでしまった。驚異的な記憶力はこういう時に便利だ、事件の犯人とかも忘れてるので。ジャンプで読んでた時、敵との戦いで使用したスキルを1ページに羅列するだけで戦闘描写をカットするという手法をやった後、ジャンプでの掲載位置がだいぶ上がったと記憶している。あの表現は面白かった。

BEASTAR(S)、面白いねえ。めちゃくちゃ王道の少年漫画という感じ。連載が終わってないのが嬉しい。

満天の星と青い空、良いねえ。いきなり地球から鉄がなくなった世界の話。同じ世界観の『何もないけど空は青い』(原作と作画も一緒)をついこの間読み終わって、その時から考えてたことがあって「西森博之は『強さとは何か』を長いこと考えてる作家だ」ということ。

『何もないけど空は青い』の時はギャグパートの顔が西森博之の絵だったからネームとかまで西森博之が切ってたんだと思うけど、『満天の星と青い空』は原作小説をコミカライズするような(バクマン。の亜城木夢斗の後半のやり方。あしろぎむと、調べず書いたけど正解だったらバクマン。好きすぎだな)形で書いてるので西森節みたいなものがなくて、その影響は良くも悪くも大きい気がする。