ゲド戦記
引き続いている映画館でのジブリ上映にまたもやお世話になった。
もののけ姫は感想を書くのを忘れていたので、今度その気になったら書く。
ゲド戦記、皆さんは観たことがあるだろうか。
私は先ほどまでなかった。テルーの唄を学校の授業で歌ったくらいだ。
「暗い」「よく分からない」という前評判から敬遠しており、金曜ロードショーなどで流れていてもそのチャンネルを合わせることはなかった。
観終えた今、それらの評判は間違っていなかったと確信している。確かに暗く分かりづらい映画であった。
とはいえ映画自体が見所がなかったというわけではない。
ハイタカがトーチを掲げ馬を走らせるシーンはその表現に目を見張ったし、
ウサギのキャラクターに、その名前も含め好ましいものを感じたし、
テラーの歌い方。などなど心に残るところは多々あった。
その中で1番心に響いたのはアレンがテルーに諭されるシーンの言葉一つ一つだ。
未だに中学2年生の心を持っている人は是非観ていただきたい。
上記のような事も含めて考えたのは、監督は青年に向けてこの映画を作ったのではないかという事だ。
モラトリアムゆえの思想、消えない罪の意識、圧倒的無力感。
そういったものを抱えたジブリの主人公はあまりいなかった気がする。
私個人は青年期の真っ只中なので興味深く観ることが出来た。
皆さんも青年ならばぜひゲド戦記を観て青年青年してみるのはいかがだろう。