新年会

新年会にお呼ばれした。

呼んでくれた人は、去年参加した仮面着用のクラブで知り合った人。今日初めてその顔を知った。どういうことだよ。

直前になってめちゃくちゃに嫌がる友人を半ば無理矢理引きずって、2人で戸越銀座の会場へ向かった。

2対2とか合コンの形式では、最悪壺を買わされるのでは、と警戒しながら会場の扉を開くと、7人くらいの男性と3人くらいの女性がいた。聞けば彼らも大体の人と初対面らしい。主催者の友達を適当に集めたらしく、怪しいビジネスのそれではないようだ。あー怖かった。

そうと分かれば、あと怖いのは知らない人と無言で過ごさなければならないことだけである。すぐさま鍋の準備に移った。ある集団での居心地を良くするには、集団に貢献したという自認とそのための貢献だ。とりあえず白菜を切っとけばいいのだ。

ほどなくして準備は終わった。乾杯をして鍋を食べ始める。割と話せるものである。初対面同士で今後会わない人だと考えると、恥ずかしいことなど何もなくなるので、楽な気分で話せる。割といろんな人がいて三歳下のホテルマンとか大学中退して他の大学に入った人とか変わり種もいた。

鍋は恙無く終わった。その場で解散になって二次会とかには行かなかった。陰キャの考える「これなら行ってもいいかなと思う飲み会」そのものだった。また開催されるのならば、行くのは吝かではない。