辞めた奴が口を出せることは少ない

割と多くのことで言えると思うけど、一度やってたこと(例えばスポーツとか音楽とか)を止めたり離れたりした後、現役でやってる人たちを見て否定的なことを言いがちですよね。

ここがだめ、そういうことじゃないんだよな、とか若手に言ってしまうこと、ありますよね。悲しいね。別に自分がやってた当時完璧だったわけでもないのに言っちゃいますよね。

そもそも、離れてしまった時点でやっていたことに関する情報のアップデートが止まって、古い情報でしか今取り組んでいる彼らを見ることができなくなるんですよね。

その結果、うさぎ跳びでグラウンドを跳び回るのが最も良いというような苔生した考えのまま、最新の知識と技術を持っている後進を罵るおじさんおばさんになってしまう。めっちゃだるいOBだ。

それに、辞めるってことは当事者じゃなくなるってことで、その場にいない人間は物事を矮小に捉える傾向が強いと思うんですよ。

例えばW杯16位って本当にすごいことだと思うんです。才能がめちゃくちゃあって世渡りもそこそこできてルックスもそれなりにある人たちが11人揃って、痛烈な批判を受けたりしながら勝利のために頑張ってたわけですよね。画面の前でぐちぐち言ってた人の何割が、才能と世渡りとルックスと頑丈な精神を持っていたんでしょうか。ごちゃごちゃ言われてた戦法だって、文句言ってた人たちにやらせたら敵にボール取られて負けてましたよ。

というように、人間は他人の成したことを低く見積もりがちなので、当時の自分があんなにきつい思いをして身につけたことも、できて当然でしょといった顔で後輩たちを辛めに評価することになります。悲劇ですね。

じゃあ僕たちは未来がある彼らに何ができるかっていうと、傍観と金銭的援助なのでしょうね。よーし、稼ぐぞー