寝る奴

僕が睡眠時無呼吸症候群である可能性が高くなってきた。

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠時に呼吸してないっぽいぞというやつだ。

寝る際に、手に血中酸素濃度と脈拍を測る装置を着けて数日間過ごすと、その血中の酸素の少ない時間から「こいつ、たまに呼吸してないな?」というのが分かるらしい。

まだ本検査は済んでいないので確定ではないが、

たぶん僕が睡眠時無呼吸症候群であろうという証拠を突きつけられて、僕は今、割とポジティブな気持ちである。

 

まず一つ目に、症候群(シンドローム)という響きが結構好きだからである。

sleep apnea syndrome。

うーん、かっこいい。

今のところ、ピーターパンとsleep apneaの2つの症候群持ちなので、もう一つ手に入れたいな、症候群。3つ並べると座りいいし。

 

二つ目は、己を間接的に肯定するための外的要因を得たからである。

現代は自己肯定できた方が生きやすい、これは間違い無いだろう。

そしてこの自己肯定の方法は二つあって、一つは自己に起因する自己肯定、例えば逆上がりできたとか何かで一位になったとかを自分で凄いと思えること。もう一つは他者に端を発する自己肯定、つまり褒められることの二つがある。

今回の僕のポジティブさは前者、自己に起因する自己肯定に位置する。しかし少し特殊だ。名付けて『自己に起因する自己否定による現状並びに自己肯定』だ。

平たく言えば「病気のせいでダメダメなんだから、僕が悪いわけじゃないししょうがないよね」ということだ。しょうもない思考だけど、思ったより晴れやかな気持ちになったところを見ると、すがれるものを欲しててそれを見つけたというところだろうし、まぁよしとしておきましょう。僕が悪いんじゃないし。

そして最後に、悪いところが判明したということ。今まで漠然と何かが悪かったから動き辛かったけど、病気だと分かれば大体お金を払えば治るのだから、真っ暗な僕の空に希望の光が差したみたいなもんですよ。やれ嬉しや。

頑張って生きるぞー。